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先日、家で何気なしに新聞を見ているとTVの番組表に

『人間国宝 弥生の謎に挑む』

と書いていました。

何を隠そう 国宝マニアの僕はそのタイトルにそそられ
大好きなアニメを我慢し、その番組を見る事にしました。

タイトルだけ見ると、なんの事やらサッパリですが・・・

鳥取県の青谷上寺地遺跡という弥生時代の遺跡で出土した木製の器などが他の物に比べると、とても精巧にできている為 考古学界にて関心が集まっているらしく  “誰が” “何の為に” “どうやって” 作ったのか、そしてこの集落はどんな役割をもつ村だったのか? と話題になっていて

出土した木器を復元する事で、少しでも謎が解明されるかもしれないと三人の人間国宝が復元に挑むというドキュメントでした。

精巧といっても弥生時代の作られた物なので、現代の人間国宝にとってみては簡単に作れそうな木器で 「この番組ちょろいなぁ~」と思って見ていたら、

さすがはNHK!! 道具も材料も出土した物と同じもので復元という徹底ぶり

人間国宝の三人方にとっては、使ったことのない道具ばかりでなれるまで大変そうでしたが、物によっては そのデザインを加工するには最も適した形の物や、現代のロクロと同じ様な道具がないと再現不可能なデザインの木器があったりと
「弥生の職人はスゲーなぁ」 と関心している方もいました。

個人的に感銘を受けたのは、当時の木器に使われていた材料の木がどれも“め”が詰まっていて素晴らしい物ばかりだったという謎に

「昔の職人は良い材料を使わないと、器が割れる事を知っていた事と、現代の様に大きい木を簡単に伐採する事はできなかっただろうから、立木を見て材料を判断できる目利きな職人が数多くいたんだろう。」

と人間国宝の方が答えた時に、

職人だった頃は山から木を伐採して運び出すのが、大変で“なんでもかんでも”は運び出せんけん、生えてる木を見て選び良い木だけを切って山から運び出していた。

という祖父の話を思いだし、昔の職人ってスゲーなぁと感じました。

悲しい事ですが、現代において立木どころか伐採され製材された材料でさえ見分けのできない職人はどんどん増え、山を管理する山師も減り、山は荒れ、世界的に森林が減少し木材の価格は急騰しています。

かく言う、自分自身も立木での見分けには自信がありませんが、国内における山林の破壊と世界における森林伐採&砂漠化という問題に対して貢献できるよう
県産材の使用率増加や違法伐採により輸入材を使用しないなどといった、工務店ならでわの方法で環境問題・人員問題・格差社会問題に少しでも歯止めがかかる様に頑張っていきたいです。

 

 

                        工務部:聖也

 


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